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熊谷桜が安國寺に・「ハイキング同好会」が寄贈

2018.4.16(越谷市)
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 鎌倉時代の武将、熊谷直実にちなんだ「熊谷桜」が、直実ゆかりの越谷市大泊の安國寺(町田唯真住職)に寄贈され、このほど、「こしがや観光ボランティアガイドの会」(上野勉会長)のメンバーらの手で境内に植樹された。

 淡い紅色で小輪の美しい八重咲きの「熊谷桜」は、開花時期が早いことから、源平合戦の一ノ谷の戦い(1184年)での直実の“先陣争い”になぞらえて命名された桜。

 平敦盛を討ち取った直実は世の無常を感じ、京都の法然上人のもとで出家し、「蓮生坊(れんしょうぼう)」と名乗って、浄土宗の布教に努めたとされる。

 その活動の拠点となった草庵が、越谷市の安國寺に場所にあった。同寺に残る「阿弥陀如来立像」(越谷市指定文化財)は、直実が法然上人から譲り受けた仏像を寄進したものとされている。

 今回の寄贈は、ボランティアガイドの会の上野会長(80)は「安國寺を訪ねた時に一目で熊谷直実と縁がある寺であることがわかるように、熊谷桜を植えたい」と考えたのがきっかけ。上野会長は、ボランティア仲間から、熊谷桜を栽培する熊谷市の市民グループ「桜ファンクラブ」(横田透会長)を紹介され、同会から苗4本(高さ約1b)を贈られた。

 上野会長は「安國寺と熊谷直実とのつながりはあまり知られておらず、市内で熊谷桜を栽培しているところはない。安國寺が熊谷桜を鑑賞できる花見の名所になってほしい」という。また、同寺の町田住職(62)は「歴史上の人物でもある直実を身近な存在として、越谷・大泊の地で布教活動をしたことなど、さまざまなエピソードを多くの市民に伝えていきたい」と話している。
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