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スマホ規則、動画で発信・平方中生徒会「ルール守ろう」

2018.6.4(越谷市)
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 越谷市内の中学生たちは2年前、スマホや携帯電話を安全に使うための「7つの共有レール」を決め、全中学生たちに呼びかけた。中学による、中学生のため“ルール作り”は全国的にも珍しいが、同市立平方中学校(大西久雄校長、生徒330人)の生徒会は、このルールを普及するための動画を制作し、インターネットの動画共有サイト「ユーチューブ」で先月16日から発信している。ルールは「無責任な書き込みで人を傷つけない」といったものだが、「全国に誇れる取り組みなのに、今一つ広まっていない」と同中生徒会が独自に製作した動画で、ルールの普及に役立つものと期待されている。

 「7つの共有ルール」は2015年12月、越谷市内の全15の市立中学校の生徒会代表が、スマホ・携帯利用のルールを決めようと話し合いをスタート。「小学生にも理解でき、本当に守れるもの」とアイデアを出し合い、1年間かけて16年12月にまとめた。

 内容は@メールやSNSの返信が遅くても怒らないようにしますA無責任な書き込みで、人を傷つけたり、嫌な思いをさせないようにしますB自分はもちろん自分以外の人の個人情報を守りますC面識のない人とは会いません―など。

 ルールの前文で「情報社会で上手な使い手になれるように努力する」と宣言し、末尾で「画面越しのつながりだけに頼らず、顔と顔を合わせた直接の会話を大切に考える」と決意表明している。

 このルールを普及しやすくと、平方中生徒会が作った動画は、同校のマスコットキャラクター“マナビーバー”」が、ルールを説明する形で進行する。

 生徒会本部役員が声で出演している。動画はルールだけを説明する2分23秒版と生徒会活動やICT(情報通信技術)活用の取り組みを紹介した5分37秒版の2種類。昨年度から生徒たちが企画・製作を進め、生徒会担当教諭が「ユーチューブ」にアップロードした。

 生徒会長の磯野匠君(14)(3年)は「『無責任な書き込み』が特に大事。『LINE』は顔が見えず、悪口など勝手に載せて争いになる。相手の気持ちを考えて通信したい」と話す。

 LINEのトラブルを経験した、生徒会副会長の小泉月さん(14)(同)は「スマホは簡単に人を傷つける。いつ自分がトラブルに巻き込まれてもおかしくない。相手を傷つけないように気を付けたい」と話す。

 ルールには厳しい時間制限(朝7時以前と夜10時以降は使用を控える)があるが、「自分たちで決めたことを守ることに意義がある」と生徒たちは話す。

 担当の永田千晶教諭(25)は「スマホのLINEのトラブルが多い。ルールを生徒自身が考えたことは意義あることで、一人でも多くの人に知ってほしい」と動画に期待を寄せている。
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