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アスパラを特産品に・新栽培方法で1年収穫

2021.4.19(三郷市)
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 アスパラガスを三郷の特産品に――。三郷市の農家が、従来よりも早く収穫できる「採りっきり栽培?」という方法でアスパラガスの栽培に取り組んでいる。通常、アスパラ収穫は栽培から3年目だが、1年で収穫する、明治大学などが開発した新しい栽培方法。チャレンジした農家は「予想外の収穫量」と大きな手応えを感じており、同市はこのアスパラを「三郷ジューシーあすぱら」と名付け、ブランド化を目指し支援している。“新アスパラ”は、すでに農産物直売所などで販売され好評だ。関係者らは「生産農家を増やし、新しい特産物に」と意気込む。

 アスパラガスは1、2年目には収穫せず、株を成長させ3年目から収穫するのが一般的。しかし、元木悟・明治大学農学部准教授が主宰する同大の「野菜園芸学研究室」と、種苗会社「パイオニアエコサイエンス」(竹下達夫社長、本社・東京著港区)は、春先に苗を定植し、翌春には収穫でき、病害虫防除の手間を省ける画期的な「採りっきり栽培?」方法を共同開発した。

 地域の生産者で作る「直売所研究会」(岡田敏和会長)が3年前から、同市の助成「チャレンジ農業支援事業」を活用し、この栽培に取り組んできた。

 小松菜などの価格低迷に悩んでいた、同市茂田井の農家、石井信行さん(29)は同研究会を通じて新しい栽培方法を知り、スタートと同時にチャレンジした。「アスパラは手間がかかる印象だったが、新栽培方法なら自分でもできると思った」という。「パイオニアエコサイエンス」主催のセミナーで学びながら生産に取り組んだところ、「予想外の収穫量だった」と話す。

 昨年から同市も明大の協力を得て、「市の特産品として、ブランド化を目指そう」と本格的に支援を始めた。現在、「ヨクデル」「スグデル」「ギガデル」といった名称の7種類のグリーンアスパラガスと、「萬味紫」というムラサキアスパラガの計8種類を石井さんら生産農家が試験栽培しており、地元の気候にあった品種を厳選していくという。

 「三郷ジューシーあすぱら」は、「ジューシーで甘味が強いのが特徴で、500円硬貨の直径より太い物もできた」(石井さん)という。同市農業支援課は「現在、『三郷ジューシーあすぱら』を生産する農家は17軒。今後、供給量が増えれば、市内の飲食店や学校給食などにも活用していきたい」としている。

 『三郷ジューシーあすぱら』は、「とれたて野菜直売所べじ太くん」(市内幸房)や、イトーヨーカドー各店(ららぽーと新三郷、三郷店)、いなげや三郷戸ヶ崎店、ヤオコー三郷中央店などで1袋(100c)270円で販売されている。
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