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草加/中学生を広島に派遣

人数拡大、寄付募る

 草加市は16日、市内の中学生12人を「平和大使」として広島市に派遣する費用の一部をクラウドファンディング型ふるさと納税で募ると発表した。

 5月1日からふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で、7月28日まで受け付ける。目標金額は125万円で、「平和大使」となる中学生の交通費や宿泊費、平和事業費などに使用される。返礼品は9月23日に開催予定の「平和の日講演会」への招待。ここでは「平和大使」が平和記念公園などの被爆関連施設を見学し、被爆体験者の話を聞くなどしてまとめた感想文が発表される。

 今年、戦後80年を迎えることから、市は派遣人数を例年より8人増やし、市立中学校11校から1人ずつと私立中に通う市内在住の1人の計12人を派遣する考え。戦争体験者や被爆者が高齢化し、戦争の記憶も風化しつつあることから、中学生が平和について考える機会を確保できるよう、寄付による支援を広く求めることを決めた。

 同市では、次世代を担う中学生を広島に派遣し、被爆関連施設の見学や体験者伝承講和を聴講することで、「戦争の悲惨さ、平和の大切さ、命の尊さについて考える機会を提供したい」と話している。