図書館と高校生が協力
草加市立図書館と県立草加南高校の図書委員が協力して、休館日の図書館を舞台にした謎解きイベント「指名手配本を探せ」がこのほど行われ、中高生13人が参加した。

イベントは、人を虜にしてしまう面白い本が潜んでいるので、館内に掲示された手配書のヒントを頼りに、指名手配された本の身柄を確保してほしい―という設定。
手配書は四つの班ごとに分けられ、参加者たちは地図を頼りに手配書を探し出しては、書かれたヒントを基に、メンバーで話し合ったり検索機で調べたりして本を特定していった。中には手配書を見ただけでどの本かを特定する生徒もいた。指名手配本を確保した後は、待機所にいる保安官役に身柄を引き渡し、報酬を得た。報酬はどうしてもわからない時に手助けしてくれる商人役に支払うことで、さらにヒントがもらえる仕組み。制限時間は70分だったが、10分以上残して指名手配本全28冊を確保した。


その後、参加者たちは持ち込んだ本を基に手配書を作成した。手配書は後日、館内に掲示される。
参加した生徒たちは「読んだことのある本で、ヒントだけでわかった」「アイデアがすごい。自分も主催者側に回ってみたくなった」「初めてで知らない人とも短時間で仲良くなれた。好きな本を通じて交友関係が広がったのが感慨深い」などと喜んでいた。
同館の鈴木智美館長は「一冊一冊の本が印象付けられ、読んでみたいと感じてもらえる取り組み。本の世界を知ることにつながった」と喜び、「今後も市内の高校と連携していきたい」と話していた。