越谷市

越谷/種類豊富なイチゴを直売

越谷産のイチゴを買い求める人たち
越谷産のイチゴを買い求める人たち

 越谷市内の農家が栽培したイチゴの直売会が4月16日午後4時から、同市役所エントランス棟1階エントランスホールで行われた。越谷特産のイチゴの直売とあって開始前から長蛇の列ができ、1人4パックまでの限定販売となった。主催は同市農業団体連合会観光農園部会、事務局は同市農業技術センター。
 同会場での販売は昨年スタート。今年はストロベリーガーデンおぎしま、いちご工房、越谷いちごみらい園、前田寿樹氏(越谷いちごの樹)の市内4軒の生産者がさまざまな品種を持ち寄り、エントランスホールは買い求める客であふれた。
 「越谷いちご」の特色は種類が豊富なこと。イチゴ狩りに行くとさまざまな品種を味わえるのが人気の一つだ。今回の直売会でも、県オリジナル品種の「あまりん」や「かおりん」の他、「べにほっぺ」、「ほしうらら」、「よつぼし」など12種類593パックが用意された。この他、「いちごようかん」、イチゴあめ「あめりん」、市内の学校給食で提供している「いちごジャム」計84点も同時販売された。
 直売会を知って、70代の蔭山さん夫妻は開始30分前に列に並んだ。「子どもや孫の分も買いたい」と種類の多さに目移りしながら、2人で8パックを購入。「あまりんはその辺では売っていないから買えてうれしい」と話した。60代の呉屋さん夫妻は「たまたま市役所に来たら購入できてラッキー」と「あまりん」や「かおりん」を購入していた。
 値段は、県内の限られた生産者のみ栽培できる県育成品種の「あまりん」、「かおりん」、「べにたま」と希少な「白いちご」が1パック900円、それ以外は600円。昨年より数を増やし用意したが、予定時間前に完売した。
 同市農業技術センターの齊藤格主幹は「栽培状況から見て販売は最後になるかも。来シーズンもイチゴ狩りに来てもらえるよう生産者と励んでいきたい」と話していた。