吉川市

吉川/もみ殻カップ寄贈、植樹祭の記念品に

もみ殻カップについて
説明を受ける高校生ら
もみ殻カップについて説明を受ける高校生ら

 吉川市は25日に秩父市と小鹿野町の「秩父ミューズパーク」で開催される「第75回全国植樹祭」への招待者の記念品として、吉川市上内川のコーワプラス(塩入英明代表取締役)の「もみ殻カップ」200個を提供する。
 もみ殻カップは、稲作が盛んな同市内の米農家が廃棄するもみ殻を51%以上材料として使用し、プラスチック使用量の大幅な削減を実現。また、焼却する際の二酸化炭素排出量をプラスチックの半分以下に減らすことができるという。エコで着目点が良かったことから、昨年、同市の「ものづくりアワード」優秀賞を獲得した。
 カップは、同市の児童館ワンダーランドの子どもたちが2023年に「もみ殻のきせき」と命名した。カップのデザインは吉川美南高校の生徒が、パッケージのデザインは同市出身の大学生が、それぞれ考案。パッケージには、同市のイメージキャラクター「なまりん」が草木に水をやり、子どもが眺め、その子どもが母親となって育った樹木を見上げるストーリーが描かれていて、市と事業者、地域の若者たちが一丸となって制作した作品となっている。
 全国植樹祭は、豊かな国土の基盤である森林やみどりに理解を深めるため、1950年から毎年春、各都道府県で開催され、天皇、皇后両陛下が記念植樹をされる。
 同市産業振興部の小林千重部長は、「このカップは農業の盛んな吉川で生まれた自慢の品物。吉川の技術や協力してくれた若者たちの気持ちがたくさん詰まっている。それを物品協賛できることをうれしく思う」と話した。

物語が描かれたもみ殻カップのパッケージ
物語が描かれたもみ殻カップのパッケージ
高校生がデザインしたなまりんのもみ殻カップ
高校生がデザインしたなまりんのもみ殻カップ