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草加/谷塚住民が地図一新

気軽に行ける外出先掲載

 町会長や民生委員、小中高生のボランティアなどからなる草加市社会福祉協議会谷塚中央地区第二層協議体「夏菊やつか」がこのほど、「夏菊やつかマップ」(三つ折りA4仕上げ、フルカラー)を作成し、4月下旬から掲載拠点や地区内(谷塚町、谷塚1・2丁目)の公共施設などで無料配布を始めた。発行部数は1000部。

交流拠点などを紹介するマップを作成 した 「夏菊やつか」 のメンバーたち


 同マップは2020年3月に「子どもも大人もふらっと行ける場所」「新たな居場所や外出するきっかけにつながれば」との思いから、「地域資源の見える化」を目的に作成された。

 今回は、前回のマップ発行から4年経過すると共に、コロナ禍により引きこもりがちな人が増えたことや、住民同士のつながりがなくなってきたという地域の声をきっかけに、マップをリニューアル。地区内で掲載に同意してくれた17拠点を「ふらっと繋つながるみんなの場」「親子・こどものつどいの場」「その他」の3種目に分類。「ふらっと~」では脳トレや体操、囲碁将棋、合唱などを行うサロンなど9拠点の情報をまとめた。「親子・こども~」では青少年交流センターや谷塚児童センターなどのほか、クラブや広場など5拠点の情報を、「その他」では介護サロンやワークショップを行う施設など3拠点を掲載した。

 前回は細かかった地図も大幅に変更。手描きのような地図で簡略化してわかりやすくし、道路や交差点、消防署や郵便局などの目印となる場所は大きく描いた。外出時に休めるベンチやトイレなどの場所も表示。高齢者や子ども連れで外出する親子にも配慮し、幅広い年代層が親しみやすいマップに仕上がっている。

 5月8日、今後の活動打ち合わせのため谷塚南町町会会館に集まった「夏菊やつか」のメンバー約10人は、「マップを手に掲載されている拠点に足を運んでもらい、地域交流や支え合い、助け合いにつながってほしい」と述べ、「今後もこうした拠点が増えてくれば、再度マップをリニューアルし、地域に情報を届けていきたい」と話していた。

 同市社協の生活支援コーディネーター、佐藤有里花さんは、「夏菊やつか」の活動には「子どもから高齢者まで参加してくれている。多世代の交流が盛んなのは谷塚中央地区ならでは」とし、「地域の助け合いは不可欠。こうした活動を市全体に広げると同時に、今後も続けられるようにしたい」と話していた。

 <問い合わせ>草加市社会福祉協議会☎932・6770