東武スカイツリーライン越谷駅徒歩2分にある「保護猫カフェさくら」は、保護猫と猫と暮らしたい人を結び付けるため、保護猫カフェのほか、毎月、譲渡会を開催している。日程・場所は、第2日曜日が越谷市蒲生の「地蔵院納骨堂」(お寺de譲渡会)、第4日曜日が同市花田1丁目の「島忠越谷店」。次回はそれぞれ、6月8日と22日の開催となる。
さくらでは保護猫の日々の様子や性格をSNSなどに掲載、1匹でも多くの猫が譲渡につながるよう情報発信を行っている。さくらは、野良猫の不妊手術を行っている「いながき動物病院」(越谷市東越谷)が2019年に1号店を、21年に2号店をオープンさせた。猫は繁殖力が強く、増やさないようにするためには、捕獲―不妊手術―リターンの「TNR活動」が重要だ。同病院が行う野良猫の不妊手術は月600~1000匹にも及ぶ。ほとんどの猫がリターンされるが、子猫やけがをした猫など保護せざるを得ない猫もいる。子猫は譲渡される可能性が高いが、成猫は譲渡されにくく、保護主の元に残ってしまうことも多い。
さくらはこうしたTNRに尽力する保護主が抱える成猫の譲渡を進めるために設立された。保護猫たちの世話をし、カフェを切り盛りするのはすべてボランティアだ。「猫が好き、猫のために何かしたい」という約160人がボランティアに参加している。
ボランティア代表の星野美穂さんらは、野良猫の問題を知ってもらい、幸せな猫と幸せな人を増やすため、カフェに来店したり譲渡会に来場したりしてほしいと話している。
<問い合わせ>
保護猫カフェさくら☎080・7715・7321
【訂正】
5月5日付1面「保護猫カフェで里親探し」の記事で、「保護―不妊手術―譲渡の『TNR活動』」とあるのは「捕獲―不妊手術―リターンの『TNR活動』」の誤りでした。
保護猫の里親に寺などで譲渡会