現場監督らに感謝状
老朽化や建物の耐震基準変更などに伴い建て替えられた草加商工会議所新会館の落成式が17日、同会館2階会議室で行われ、約150人が出席した。

野崎友義会頭は式典で、旧会館は45年間にわたり地域産業の中心として活躍してきたと指摘した上で、「建て替えに際しては使用する人や職員に迷惑がかからないようコンセプトを持って考えてきた」と強調。「今後は引き続き地域産業の中心として、あるいは災害時の一時避難場所として、広く活用していただければありがたい」と述べた。


この日はあいにくの天候だったため、会場が屋内に変更された。地元鳶職人による木遣りが披露されたほか、新会館の建設に携わった「SOKA CCI建設共同体」の6社に感謝状が授与された。贈呈されたのは「ウシヤマ設計」、「ムサシ建設工業」「勝建築設計事務所」、「笹沼建設」、「造建築設計事務所」、「髙梨建築設計事務所」の6社で、現場監督を務めた「笹沼建設」と「ムサシ建設工業」の2人にも感謝状が贈呈された。







また、旧会館の解体から新会館完成までを約3分にまとめた記念動画「新会館完成のキセキ」が上映され、拍手が巻き起こっていた。
来賓として参加した山川百合子市長は、商議所が草加市の経済活性化に尽力していることに感謝を表明。「野崎会頭らの尽力や、ご当地ナンバー導入の要件緩和が検討されていることから、草加ナンバーの実現が現実味を帯びてきた」と指摘し、「今後も未来に希望をつなげる産業の拠点として、草加の元気を作り出してほしい」と述べた。





会館の建て替えは、昨年4月に旧会館の解体工事が始まり、今年3月に新会館が竣工。鉄骨造3階建てで、総工費は約6億5000万円。防災機能として災害対応バルク(LPガスを備蓄するバルク貯槽と供給設備が一体になった設備)により、災害時には近隣住民や帰宅困難者の一時避難場所となり、携帯電話の充電などができる。
新会館では4月1日から業務を開始しており、30日には同市と「災害発生時における物資の安定供給並びに施設利用の協力に関する協定」も締結している。