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吉川/社交ダンスで笑顔と健康

17人が華麗にステップ 楽しく踊る目標に

社交ダンスのステップを華麗に踏む受講者たち
社交ダンスのステップを華麗に踏む受講者たち

 「ステップを踏んで若々しく」をテーマに、吉川市老人福祉センターぱれっと(伊東孝所長)で毎月第3金曜日に「健康ダンス教室」が開かれている。5月16日は吉川駅前のダンス教室「Yダンスアカデミー」の大原弘美さん(45)を講師に招き、17人の参加者が華麗にステップを踏んで楽しんだ。
 踊るのは社交ダンスだ。約45年前のダンスホールを思い出しながら、参加者はステップを踏んだ。「クイック、クイック、スロー」。大原さんのかけ声に楽しそうに前、後ろ、右左に動く。今回は、ブルースとマンボのステップのおさらいから始まった。男性役と女性役に分かれて、1歩ずつ、前後、右左。出す足を間違えて互いにぶつかることもあったが、「口角上げて楽しむことが大事。間違えてもいいですよ」と、もう1人の講師、見澤雄太さん(49)も笑顔で指導する。「みんな真面目で、頑張れることを一緒に勉強させてもらっている」と講師たちも楽しそうだ。
 大原さんが高齢者へ社交ダンスを指導し始めたのは1年前。「社交ダンスは頭と筋力を使い、そして一緒に踊るからコミュニケーションが取れる。フレイル予防になると思い始めた」という。若い時に経験した人も多かったことから、入りやすく溶け込みやすく、同施設の人気教室になった。
 毎回参加している飯島治良さん(81)は「足腰に力がないと踊れないから、日頃から鍛えている。階段の上り下りを1時間、6か月続けていたら、片足で立っていられるようになった」とうれしそうに話す。血圧も下がって薬を飲まなくてもよくなったと言い、「ダンスを始めてよかった」と喜んだ。磯部眞理子さん(69)は「健康ダンスだから、エアロビクスだと思って来た。昔やった社交ダンスを思い出しながらやっている。楽しい」と話した。
 大原さんは、目標を「楽しく踊れること」と言う。月1回なので、次に来た時、前回のステップを忘れていたり、新しい人が入って来て最初から教えたりするため「なかなか先に進めない」と笑う。そのため月にもう1回練習を増やすことも目標に掲げた。「足も手も顔もみんな動かすから健康にいい、ステップを考えるから脳トレにもなる。フレイル予防になるので、もっと広めていきたい」と話していた。