最新のニュース 松伏町

松伏/短時間で楽しくリハビリ

1年で人気沸騰 松伏の「ここふわり」

音楽健康指導士の指導でボールを使った運動をする受講者たち
音楽健康指導士の指導でボールを使った運動をする受講者たち

 松伏町ふれあいセンターかがやきで行われているミニ・デイサービス(通所型サービスA)「ここふわり」が、5月で1周年を迎えた。毎週火・木曜の午前と午後、専門のスタッフが運動を中心にしたリハビリを行う。2時間という短時間だが、楽しく運動できて効果が高いと、今ではキャンセル待ちになるほどの人気だ。
 昨年5月の開始当初は利用者がいない曜日もあり、試行錯誤してきた。体験会や見学会で運動やリラクゼーションを体験してもらい、半年で定員に達することができた。
 特色は、スタッフが各分野の専門家で構成されていることだ。理学療法士による個別リラクゼーション・マッサージ、看護師による健康状態チェック、介護福祉士によるサービスなどだ。開設1か月でラウンド方式を取り入れた。一つの器具を6分行ったら次に移ることで、空き時間を作らないように工夫した。また、足の運動に加えて手でも握力養成器具を使ったりパズルをしたり、手や足、頭を同時に使うフレイル予防を取り入れている。音楽健康指導士による音楽を使った脳トレーニングも人気コーナーだ。「学校のクラスのような一体感があり、おしゃべりしたりして友だち同士でも参加できる場所」と、理学療法士の大塚智美さん(39)は話す。
 坐骨神経痛を患っている山﨑節子さん(84)は「立っているのがつらかったけど、痛みがなくなった」と話す。三橋洋子さん(85)は「跳躍が多少できるようになった」、小林清江さん(90)は「みんなと会えるのが楽しい」、郡司正江ん(86)は「みんなでやるのがいい」と良さを話した。
 開設のきっかけは、理学療法士の大塚俊太郎代表(39)が2019年10月、いすに座ったまま体を動かす「音楽健康クラブ」を立ち上げ、利用者がずっと続けられるよう予防事業をしたいと考えたことだった。大塚代表は「体と心のケアをすると動くことにつながる」と強調する。
 利用対象者は、7段階の要介護認定のうち「要支援1」と「2」の人、または「基本チェックリスト」の該当者。参加費は所得に応じて1回300円(1割負担)、600円(2割負担)、900円(3割負担)。常時、無料体験ができる。
 現在は空きがないが、キャンセル待ちを入れておけば、1か月以内には予約が取れるという。4月からは月1回土曜日に「ここふわりサタデー」が始まった。
<ここふわり>
火・木曜日午前9時30分~11時30分(午前クラス)、
午後1時~3時(午後クラス)。
各定員15人。
☎080・4389・2136。