花栗南小で
「草加市シルバー人材センター」(田口儀一理事長)が5月19日、同市立花栗南小学校 (小林和美校長) の2年生児童たちと共に、同校の校庭で美化ボランティアを行った。小学校での美化活動は今年で3年目。

美化活動には同センターの会員35人と、体験的な学習や表現活動を重視し、身近な人々や自然、社会などについて学ぶ「生活科」の時間を利用した2年生3クラスが入れ替わりで参加。鎌で要領よく雑草を刈る会員たちに交じり、手で雑草をむしったり、集まったごみなどを袋にまとめたりして手伝った。


児童たちは真面目に手伝いながらも、時折顔を見せるナメクジや昆虫などに一喜一憂。小林校長や教諭らはそんな児童らを諭し、ゲーム形式で落ち葉を拾わせるなど工夫を凝らしながら、会員や児童らと共に美化活動を進めて行った。

その結果、約1時間で50袋近い雑草やごみ、木の枝などが集まり、児童たちはきれいになった校庭を見て満足そうにしていた。
小林校長は「子どもたちは地域の皆さんと触れ合い、校内がきれいになるという結果を共有して、一歩大人になった」と喜び、「今後も地域と連携してこうした体験を増やしていきたい」と話していた。


今回は唯一の大学生ボランティアとして獨協大学法学部3年の大滝雄理さん(21)が参加。「子どもたちとは初めての美化活動。いい経験になった」と喜んでいた。
会員を派遣した同センターの眞田誠也さんは「地域の高齢者と一緒に作業をすることで、環境問題などにも興味を持ってもらいたい」と強調。「市内全小学校を回り、児童たちと美化活動を進めていければ」と話していた。