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越谷/健康マージャンで交流

認知症予防に効果的 高齢者の居場所作りに

楽しく牌の音を響かせる参加者たち
楽しく牌の音を響かせる参加者たち

 越谷市赤山町一丁目自治会では、自治会の事業として、毎月第1金曜日と第3火曜日に同自治会館で「健康マージャン」を行っている。講習会があるので初心者でも楽しめると人気で、いつも楽しいおしゃべりの声と牌はいの音が場内に響いている。
 「いろんなところで健康マージャンを楽しんでいる」という話を聞いた平井芳雄さん(80)が、「うちでもやろう」と、2020年7月に当時の自治会副会長と妻との3人で立ち上げた。人数が集まらない時は知り合いに加わってもらった。初心者が多かったため、解説書を作って講習会を3~4回行った。そのかいあって、今ではいつも4テーブルがいっぱい。特に女性が多く、ほとんどが初心者からのスタートだ。
 「脳トレだけど、いつまでたっても覚えられない」と言いつつ、平井貴美子さん(79)は楽しそうに牌を並べる。70代の女性たちは「上手じゃないけど、この年になって趣味の一つになった。何もかも忘れて夢中になれる」、「みんなでやればしゃべるし、年を取って考えることがないから、ここで考えている」とおしゃべりも一生懸命だ。
 本橋武久さん(81)は「ボケ防止。若い頃やっていたから楽しいね」とうれしそうだ。
 初心者講習に加えて、実際にゲームをやりながらやり方を聞けるため、「分かりやすくて楽しい」ようだ。始めて2年の女性は、すでに人に聞くこともなくルールを覚えた。
 マージャン教室の中にはお金がかかるところもあるため、丁寧な指導と気軽に参加できる自治会の事業に人気が集まったようだ。
 「高齢者の居場所づくりに越谷は力を入れている。それと同じような形。これから暑くなると高齢者はもっと家から出ないが、好きだから行こうという効果がある」と平井さんは話した。
 健康マージャンは、「酒を飲まない」「タバコを吸わない」「賭けない」が決まりだ。牌を動かし、考え、会話をして、認知症予防にも効果的と言われる。運動が苦手な人、体力に自信がない人でも楽しめるのも人気の理由のようだ。