越谷市

越谷/子育て女性の気分転換に

神社でままマルシェ

増田さん(左から2人
目)ら運営スタッフ
増田さん(左から2人目)ら運営スタッフ

 ママが中心になってマルシェを開催する「第57回神社でままマルシェ」が5月16日、越谷市大沢3丁目の越谷香取神社で開かれた。お話会や親子で遊ぶイベント、無料託児所もあって、子育て中のママはちょっとひと休み。開始から丸6年を迎え、ママたちの笑顔がはじける名物イベントに成長した。
 今では出店申し込みが50件以上になるほど、市内外に浸透してきた。今回もハンドメイド、グルメ、マッサージ、アートなど約30店舗が境内に所狭しと並んだ。出店希望が多い場合は初出店が優先で、落選した店は次の優先になる。そのため、常に新しい店があるのも人気の理由の一つだ。
 元々は、育児中のママたちの交流の場、小さな子どもと一緒に楽しめる場所として、増田具子(ともこ)さん(48)が始めた。当時2歳の息子を抱えて居場所を探し求め、「ないなら自分で作ろう」と考えた。
 第1回は友人の桂木江利子さん(48)と2人で始めた。託児所も無料イベントもなしで、マルシェだけだった。回を追うごとに来場者が増え、「何かできることはありませんか」と声をかけてくれる協力者も増えて、協賛企業も現れた。増田さんは「こんなに長く続けるとは思わなかった」と振り返る。
 ただ、残念なこともある。「6年たっても子育ての大変さは変わらない。世の中、忙しいから仕方ないけど、仕事もしなくちゃいけないし、よりママが大変になった」と実感している。
 運営スタッフは、実行委員6人と子育て中のママボランティア約80人。子育てに必要なものを知るために、小さい子のママに入ってもらうようにしている。飲み口を装着するだけで飲ませられる「液体缶ミルク」、子どもを抱っこするためのウエストポーチ型「ヒップシート」など、年々ママグッズは進化している。ママのためのイベントにママが必要なものをそろえるのも、同イベントの優しさだ。
 橋本さん、松井さん、山崎さん、片倉さんは、草加の児童館で知り合った1歳の子どもを持つママ友だ。「ここは(託児所で)子ども見てくれる。ひな祭りには無料で包みボタンの髪飾りを作った。クリスマスには段ボールをソリに見立てて子どもを乗せて楽しんだ」とうれしそうに見て回っていた。4年前から来場している木村里咲さん(30)は「ママ友と来て楽しい」と話した。今後は「お笑い芸人を呼びたい。お母さんたちを笑わせたい」が目標と増田さんは言う。
 ままマルシェは毎月第3金曜日午前10時~午後2時、次回は6月20日。