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草加/親子が楽しく防災学ぶ

クイズやゲームで体験 エネクルと草加市が協力

 エネクル(宮本康正社長、本社・草加市住吉)はこのほど、草加市と協力し、市民の防災意識向上を目的とした参加型・体験型イベント「エネクル×草加市 イザ❢ キッズアドベンチャー❢」を同市瀬崎6丁目のエネクルスポーツアリーナSOKA(草加市スポーツ健康都市記念体育館)で開催し、約500人の親子連れが参加した。

下敷きになった人を助けるジャッキアップゲームに挑戦する子ども (堀川産業提供)


 10分を目安に身近にある毛布で応急的に担架をつくり、けが人を搬送する方法を学ぶ「毛布で担架タイムトライアル」や、新聞紙やチラシを容器の形に折り、ラップやポリ袋をかぶせて食器を作る「紙食器づくり」、地域の防災倉庫に入っている資器材の種類や使用方法などを学ぶ暗記クイズ「防災倉庫の中身なぁに? クイズ」、15分を目安に地震などで倒れたタンスなどの下敷きになった人をジャッキを使って助ける「ジャッキアップゲーム」など、最新の防災の知識と技術を身に着けることができる内容が多く、参加者たちは楽しみながら防災について学んでいた。

 また、ミニドローンの操縦体験、家族にメイクを施す「こども美容部員体験」、けん玉やベーゴマなどの「昔あそび」、かき氷やチョコレートなどのグルメがそろった「おいしい❢ ~笑顔のマルシェ~」も行われ、にぎわっていた。

 エネクルの親会社、堀川産業の担当者は「昨年、草加市と締結した包括連携協定に基づいたイベントで、市と共催できた意義は大きい」と強調。「市民の防災意識向上の一助になれば」と話していた。

 このイベントはNPO法人「プラス・アーツ」(永田宏和理事長、神戸市)が監修する防災プロジェクト「イザ❢ カエルキャラバン」のコンテンツを取り入れたもの。同キャラバンは防災を楽しく学べるようにアレンジした防災体験イベントで、2005年にスタートし、今ではさまざまな企業や行政、地域団体と協働し、全国各地で開催されている。