八潮で地名学ぶ会が集会、垳アイテム お披露目
「八潮の地名から学ぶ会」(長谷田忠夫会長)が29日午後2時から、TX(つくばエクスプレス)八潮駅前の八潮メセナ・アネックスで「『垳』を学ぶ緊急集会―花より団子/花桃小より『垳小』が順当です❢―」を開催する。

集会では、日本地図センター客員研究員でエッセイストの今尾恵介さんによる基調講演「地名を学校名に活かす意義」、大東文化大学の宮瀧交二教授兼図書館長による報告「学校名と郷土愛―新座市立野火止小学校を例として―」(仮題)、同会事務局長の昼間良次さんによる報告「方言漢字『垳』の意義を考える」(仮題)のほか、「11番目の小学校名(案)『花桃小学校』の決定過程」などの研究報告がある。
また、「垳」アイテムの新作として「垳キャップ」のお披露目も行われる。
八潮市内に開校する11番目の新設小学校の校名候補が今年4月に「花桃小学校」と決まったことに異を唱える地域住民らは「郷土愛にもつながることを期待し、地名の通り『垳小学校』にすべきだ」と訴えている。
一方、市教委は「一般公募はあくまでもアイデアの募集。最多だから校名に採用するわけではない」とし、「児童や生徒のアンケート結果や垳地区の住民から選出した学校教育審議会で協議した結果、学校名の案を決定している」と話している。これに対し「八潮の地名から学ぶ会」は、審議会委員の選出過程について、「情報公開請求も行ったが、公文書でも審議会の会議録でも説明がなく不明瞭のままだ」と批判している。
2023年度から同審議会が実施した一般公募では約560人から202の校名案が寄せられ、最多は「垳小学校」の219件、続いて「垳川小学校」の21件、「花桃小」の19件だった。24年度に「垳小」や「花桃小」を含む4案に絞り、新設小学校と学区の重なる3小中学校の児童・生徒にもアンケートを実施。その結果、最多は493票の「花桃小」で、「垳小」は361票の3位だった。