質の高さ評価 全国広報コンクール
「第62回全国広報公聴研究会」(日本広報協会主催)が6日、北本市文化センターで開催され、「令和7年全国広報コンクール」の「映像」部門で草加市が全国第2位となる「入選1席」を受賞した。広報紙の特集と連携する形で映像を用いた点などが評価されたもので、広報紙リニューアルから約1年という短い期間での快挙となった。

映像 (動画) は「広報紙では伝えきれない部分を補足する形で撮影する」ことを目的に、同市の地場産業である皮革製造に携わる職人たちに焦点を当てた。ドローンなどを使い、建物の外観から中で働く職人の手元に次第にフォーカスするよう撮影。BGMのリズムと動作が連動するように編集し、2分47秒の短編映像ながら、皮革職人のこだわりや次世代への継承を丁寧に描いた作品となっている。
審査員からは「皮革産業の伝統と誇り、未来への可能性を見事に凝縮した作品」との講評があった。特に「制作費がほぼゼロの自主製作ながら、丁寧な編集と構成で質の高さを維持している点も注目される」「職人の手元にフォーカスした映像は美しく、サステナブル(持続可能)な視点も時代性と親和性が高い」などと高評価を受けた。
同市広報課の小室勝謙課長は「日本皮革四大産地の一つとなった草加レザーの魅力がより多くの人に伝われば」と喜んだ。また、制作に携わったメンバー3人のうち現在も広報課に残る西田翼さんは、「まちの産業のかっこよさを素直に感じ、職人の手元や空気感を伝えられるかを考えながら構成を意識した」とし、「草加の物づくりを知る人が1人でも多く増えたらうれしい」と話していた。
動画は市ホームページ(https://www.youtube.com/watch?v=zIvBNEI8Ka0)から閲覧できる。