
誰でも楽しくバレーボールができる場所「KOSHIGAYA VOLLEYBALL BAKV(KVB)」が、県立越谷南高校(相原博和校長)の体育館で毎月第2・4月曜日に行われている。同校男子バレーボール部顧問の飯島毅教諭が立ち上げ、部員が企画・運営する。地元企業に協賛してもらい、バレーボールの普及・発展を軸に、「学校と地域住民の交流」「地域住民同士のコミュニケーション」「地域住民の健康の保持増進」を図る「BASE(基盤)」とするのが目標だ。
飯島教諭は知人が他県で地域の人とBASE活動をしていることに興味を持ち、11年前から構想を練ってきた。強豪校の部活動に企業が協賛することはこれまでもあったが、同プロジェクトは寄付金で部を強化するだけでなく、地域の人と交流し、みんなで楽しむものだ。部員らの心の育成も一つの目的になっている。
高校生とバレーボールをしたい人は誰でも参加できる。小学生、中学生、大人、初心者も歓迎だ。初心者には、ボール遊びや小レクリエーションのほか、通常3回で相手コートに返すところ、何回かかっても返せればいいというルールに変更するなど、部員が考え楽しさを教えている。中でも盛り上がるのは試合だ。小中学生、保護者などの混合チームが対戦し、部員も助っ人参加して盛り上げる。みんなが汗をかき、笑い、楽しむ。
同部は、これまでに関東大会に5回出場し、公立高校では上位にランクされている。その中で「勝つことだけを目標にするのは好きじゃない。楽しむことも必要。人を育てるのが我々の仕事」と飯島教諭は話す。
3月から申し込みを開始し、5月に本格始動。第1回は40人、6月の第4回には50人が参加した。小学校やマンションなど子どもがいる場所にチラシを置いてもらうなどして、徐々に増えてきた。「この事業は生徒に負担をかけずにやりたい。ゆっくり浸透していけばいい」と言う。協賛企業は飯島教諭が地元を回って集め、9社になった。
持ち物は運動着、シューズ、飲み物。参加費100円。詳細は掲載の二次元コードから。協力・応援企業も随時募集中だ。
