草加市

立体画像楽しむ地球儀

草加市稲荷の地球儀製作メーカー・渡辺教具製作所(渡辺周・代表取締役社長)が、東京都内の会社の依頼を受け開発製造した、同市のふるさと納税返礼品にも登録されている「ほぼ日のアースボール」が人気を呼んでいる。草加市のふるさと納税返礼品にも登録された。

 コピーライターの糸井重里さんが社長を務める、株式会社「ほぼ日」(東京都千代田区)のオリジナル商品。昨年1月、同社から地球儀本体の製作依頼を受け完成した。さきごろ開催の「日本文具大賞2021」の機能部門でグランプリを受賞した。

 製品は地球儀に、専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットをかざすと、米国の気象会社やJAXA(宇宙航空研究開発機構)から提供されたデータから、リアルタイムの雲の動きや降雨量、気温などの情報が1時間ごと、過去1週間の天気もわかる。また、世界各国のさまざまな情報がAR(拡張現実=実在の風景にバーチャルの仮想の視覚情報を重ねて表示する技術)の立体画像で見られる。夜の地球や恐竜図鑑など19のコンテンツで、子どもも大人も楽しく学べ、遊べる。

 専門メーカーの長年の技術の結晶といえる直径15㌢の地球儀は軸がなく、国境がない宇宙から見た図柄。台座に載せるとクルクルと指で回せる。平面の世界地図から起こして画像処理し微調整して、ゆがみを極力なくし球体にしていく技術を盛り込み、北極、南極の部分は球体にするとズレが出るため、通常の地球儀では穴をあけるが、この地球儀ではあけない方法を独自の技術で用いた。
渡辺社長(35)は、「画像処理の技術は、ほかでは真似できない技術。ほかの地球儀にアプリが反応しないように苦心した」という。

 価格は3960円(税込み)。同社で直販のほか、イトーヨーカドーやトイザらスなどでも販売中。草加市に1万5000円以上のふるさと納税をすると返礼品でもらえる。

 <問い合わせ>渡辺教具製作所048・936・0339。