草加市

“NBA”の夢舞台つかむ

 NBA(全米プロバスケットボール協会)のチアリーダーを目指す、草加市出身の渡辺あんずさん(28)は8月8日、NBAチーム「デンバーナゲッツ」のチアリーダーに合格し、今月から本格的に活動する。初挑戦した一昨年、二度目の挑戦も昨年とも不合格だったが、諦めずに挑戦した結果、夢をつかんだ。

 「デンバーナゲッツ」は、米・コロラド州デンバー市を本拠地にするチーム。デンバーは標高約1・6㌔。NBAの中でも、最も高地にあるチーム。

 コロナ禍での挑戦となった昨年、希望のチームがオーディションを見送ったため、他チームのオーディションを受けた。しかし、ファイナルまでは進んだものの、残念ながら合格できなかった。

 今年5月にはNFL(米国プロアメリカンフットボールリーグ)のオーディションを受け、ビデオ審査に合格。セミファイナル(準決勝)まで進んだが、同時にNBAの「デンバーナゲッツ」からも、セミファイナル進出の通知が届いたため、「NBAでチアリーダーを」との“初心”を貫き、8月1日のセミファイナル、同8日のファイナル(決勝戦)で見事合格した。

 渡辺さんは「合格は正直、信じられなかった。コロナ禍でも努力を続け、夢をかなえることができた」と喜び、「今まで応援してくれた方々に恩返しできるように努力を続けたい」と意欲をみせた。

 渡辺さんは17日に渡米。10月からの試合での「ハーフタイムショー」参加を目指す。