越谷市

越谷/高齢者が新鮮野菜直売

越谷のシルバー人材会員

新鮮な野菜を直売する中澤さん(左から2人目)らメンバー
新鮮な野菜を直売する中澤さん(左から2人目)らメンバー

 越谷市シルバー人材センター内のサークル「野菜楽旨味(たのしみ)クラブ」が16日、同市東越谷1丁目のハローワーク3階にある同センターで、新鮮な野菜の直売を行った。15年前に野菜作りが好きな会員でクラブを立ち上げ、他の会員にも食べてもらおうと思ったのがきっかけ。直売は毎月3回実施しているが、今では一般客にも知れ渡り、大勢が訪れる直売店となっている。
 4月はネギ、ほうれん草、ニラ、のらぼう菜、サツマイモ、落花生など10種類ほどを販売。今後はナス、ピーマン、トマト、きゅうりなど色鮮やかな夏野菜が登場する。価格は基本的にすべて100円(例外あり)。新鮮、安価に加えて、生産者が販売するので安全なのも売りの一つだ。また、おいしい食べ方や育て方も教えてくれるので、「楽しい買い物」もおまけに付いてくる。
 生産者は同クラブのメンバー4人。ほとんどが会社を定年退職後に野菜作りを始めた。発足当初からのメンバー、中澤廣一さん(82)は市内に約200平方㍍の農地を借りて、季節の野菜を生産している。最初は苗から始めたが、今では種から育てるほどの腕前だ。
 そこで学んだのは、畑仕事はデスクワークに比べて健康に良いということだ。「1年計画で畑に何を植えるか」は脳トレ。「土づくりは体を動かす」運動。「自分のペースでやる」のはストレスをためず、精神的にもいいと言う。
 メンバーは誰が何を作るか決めておらず、好きなものを生産して、ここに持ち寄る。「作り過ぎて、自分たちでは消費できないものを皆にも食べてもらいたい」と笑顔が絶えない。4月は30日(水)、5月は1日(木)、16日(金)、30日(金)、各回朝9時から販売開始だ。「昼前には売り切れるので、早めに来店して」と中澤さんは話している。
<問い合わせ>
越谷市シルバー人材センター事務局☎967・4311