越谷市

越谷/浄瑠璃通じ古典に親しむ 6月、越谷香取神社

昨年の「越ヶ谷宿で古典にふれよう 浄瑠璃で楽しむ会」
昨年の「越ヶ谷宿で古典にふれよう 浄瑠璃で楽しむ会」


 創作浄瑠璃を通じて古典に親しむ「越ヶ谷宿で古典にふれよう 浄瑠璃で楽しむ会」の第9回公演が6月21日(土)午後1時からと午後3時からの2回、越谷市大沢の越谷香取神社集会所で開かれる。会の代表で、同市在住の歌舞伎義太夫太夫、竹本泉太夫(いずみたゆう)さん作による創作浄瑠璃「越ヶ谷宿 足止め狛犬(こまいぬ)物語」などが演じられる。
 神の使いである足止め狛犬がある時、お伊勢参りに出かけようとする。狛犬は交通の神様である蒲生のぎょうだい様のところへ行って旅の安全を願おうとするが、村人たちが引き留めようと追ってきて……。曲は豊澤勝二郎さん。
 創作浄瑠璃は、昔話や民話、土地の伝承などをわかりやすい言葉で、義太夫の節で浄瑠璃風に作曲し弾き語る、新しい浄瑠璃のこと。竹本さんはこれまで、関ヶ原に向かう途中で越谷に立ち寄った徳川家康を描いた「家康大聖寺(だいしょうじ)異聞噺(ばなし)」や日本一の力持ちを題材にした「三ノ宮卯之助’(うのすけ)」などの創作浄瑠璃を作ってきた。地元に伝わる説話から材を取り、誰でも楽しめる新しい形の古典文化に仕上がっている。
 一方、古典義太夫「猩々(しょうじょう)」には、水中に住む架空の動物、猩々が登場する。酒好きで、「猩々が不老長寿の福酒を人間に授ける」という中国の伝説を基にした作品だ。
 このほか、歌舞伎の音楽の解説もある。
 演者は竹本さんのほか、歌舞伎音楽鳴物の福原鶴十郎さん、邦楽囃子(はやし)笛方の望月輝美輔さん。
 料金は3000円(ただし中学生以下は無料)。要予約、先着順。
 問い合わせ・申し込みはメールjoruri.koshigaya@gmail.com、竹本さん☎080・3016・2255、高安さん048・965・8536(FAXも可)。

足止め狛犬
足止め狛犬