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吉川/なまずのぼり空を泳ぐ

クレーンで地上60㍍へ

高々と上がったこいのぼり・なまずのぼりを楽しむ来場者たち
高々と上がったこいのぼり・なまずのぼりを楽しむ来場者たち

 「子どもたちの夢を大空に!」をテーマに、埼玉の新しい風物詩「なまずのぼり2025」が3日、吉川市三輪野江の篠田重機吉川支店で開催され、約400人の親子連れでにぎわった。入場料は無料で、12歳以下にクレーン車のペーパークラフトが配られた。
 近隣から集めた「こいのぼり」と同市特産のナマズをかたどった「なまずのぼり」計160匹が、クレーンにつるされ、地上60㍍の上空に舞い上がった。縦につり上げたり、2台のクレーンの間を渡して横に並べてつるしたり、2時間かけてきれいに見せる工夫を凝らした。大きなこいのぼりはなまずのぼりを含めて約60匹。小さいこいのぼりは約100匹で、小さい方は地元の幼稚園児が思いを込めてデザインしたものだ。
 このイベントは、篠田重機(篠田壽和社長)の篠田翔太常務(32)が昨年、「クレーンのオペレーターを広く知ってもらいたい」、そして「吉川市の町おこし、埼玉の新名物にしたい」という思いから、こどもの日に合わせて企画した。
 今年は、「なまずのぼり」を見て食べて楽しんでもらおうと規模を大きくした。近所にあるバス会社のマイスカイ交通に共催してもらい、駐車場を開放してもらった。そこにかき氷やチュロスなどのキッチンカー4台、リヤカー1台が出店して、イベントを盛り上げた。また、三郷市の篠宮畳店に畳を提供してもらい、なまずのぼりを観賞しながら食事をするスペースを作った。
 畳に座って焼きそばを頬張っていた竹内峻真君(5)と梓紗ちゃん(3)は「一番大きいのが好き」、「ピンクがお母さん?」など父親に聞いていた。篠宮琴佳ちゃん(3)は「きれい。大きなこいのぼりは初めて」と目を見張っていた。新井ひよりちゃん(5)は「紫のが好き」、弟の湊磨君(4)は「こいのぼり、いっぱい」とうれしそうだ。
 プロジェクトリーダーの篠田翔太さんは、「子どもたちが目を輝かせるあの瞬間を今年も分かち合えてうれしい。埼玉県の新しい風物詩に育てていきます」と笑顔を見せた。