吉川市

吉川/布ぞうり教室が大人気

暮らしに役立つ学習会 吉川市くらしの会

布ぞうり作りに取り組む参加者たち
布ぞうり作りに取り組む参加者たち

 消費生活の改善、向上のために消費者自ら活動する「吉川市くらしの会(岡見春美会長)」がこのほど、総会を開き、創立50周年を祝うとともに、昨年度の事業報告や今年度の事業計画案を発表した。
 昨年度は、市民まつりのチャリティーバザー売上金2万1958円を「令和6年能登豪雨災害義援金」として石川県に寄付した。また、河川の水質汚染防止のため水を浄化する作用があるとされるEM(有用微生物群)入りの廃食用油石けんを作製。古着の布草履へのリサイクル、何度でも使えるエコなラップ「みつろうラップ」作りなど、毎月1回、暮らしに役立つ学習会や研修会を開いてきた。中でも、使い古したTシャツを再利用して作る「布ぞうり教室」は、毎回定員に達するほどの人気教室だ。作った経験のある人が丁寧に布草履の作り方を伝えている。草履は地方によって竹、皮、麻、わら、シュロの繊維など素材が異なるが、ここでは布で作るため素足に気持ちよく、「一度履いたら手放せない」と楽しみにしている人も多い。また、昨年12月の視察研修では、マヨネーズなどで有名な食品メーカー、キューピーの工場を訪れ、食の安全性について学んだ。
 消費者保護基本法(現在の消費者基本法)が1968年5月30日に施行され、各市町村に消費者啓発を目的とした「くらしの会」が発足した。同市のくらしの会は75年に発足。現在83人の会員が在席し、毎月さまざまな事業を実施している。年会費500円で、会員になると各事業の参加費が一般参加者に比べ100円引きとなる。
 50周年を迎え、岡見会長は「これからも消費者目線で自分たちや地域の暮らしに役立つ活動を続けていきたい」と話した。今年度も「布ぞうり教室」を行う。同教室の受け付けはすでに始まり、6月6日まで募集している。場所は中央公民館で、対象は市内在住者。参加費は一般500円、会員400円。同会では新規会員も随時募集している。
<問い合わせ>
吉川市商工課
☎982・9697