越谷市

越谷/ライブハウスで救命 協力者の3人を表彰 越谷市消防局

感謝状を贈呈された橘内さん、大谷さん、定方さん(下段左から)
感謝状を贈呈された橘内さん、大谷さん、定方さん(下段左から)

 越谷市消防局(徳沢勝久消防長)は6月23日、同市消防本庁舎で、救急協力者の橘きつ内ない太一さん(29)、大谷貴広さん(50)、定方健太さん(36)の3人に感謝状を贈った。また、メディカル体制の効果的な運営を図る県東部地域メディカルコントロール協議会からも併せて表彰状が贈られた。
 5月11日、同市弥生町のライブハウスで、さいたま市在住の44歳の男性が卒倒。近くにいた訪問看護士の橘内さんが店員に知らせるとともに、男性の意識がなく呼吸が止まったことから胸骨圧迫を開始した。従業員の大谷さんは119番通報し、店長の定方さんは約60㍍離れたドラッグストアからAED(自動体外式除細動器)を持ってきて、連携して救命処置を施した。男性はその後、退院し、普通の生活に戻ったという。
 同ライブハウスでは、興奮して倒れたりけがをしたりする人のために、2年ほど前に救命講習を受けていた。その際、近くのドラッグストアにAEDがあることを確認していたことも迅速対応の要因となった。定方さんは「訓練が生きた。倒れた方が社会復帰していて安心した」、橘内さんは「今後も人助けをして感謝されるよう努めたい」、大谷さんは「ライブハウスで倒れる人がいるので、大事に至らないよう精進したい」と話した。