最新のニュース 越谷市

新生陸上クラブが大活躍 小5 優勝、小4 2位

コーチの村山さん、瀬尾君、中村さん、岩田監督(左から)
コーチの村山さん、瀬尾君、中村さん、岩田監督(左から)


 越谷市に4月に誕生したばかりの小中学生の陸上クラブ「アスリート侍」(岩田勝彦監督)で練習する小学5年生の女子選手が、6月4日に熊谷市で開かれた「第40回彩の国小学生陸上クラブ交流大会」で見事優勝した。4年生の男子選手も2位に入ったほか、5年生の男子選手が決勝に進出(負傷で欠場)し、出場7選手中3人が決勝進出という快挙。監督、コーチや選手たちは、全国大会予選となる7月2日の全国小学生陸上競技会(日清カップ)での優勝に照準を合わせている。

5年生女子100メートルで優勝した中村日南選手
5年生女子100メートルで優勝した中村日南選手


 5年生女子100メートルで優勝したのは、越谷市立桜井小学校の中村日南(ひなみ)選手(10)。小1の時、強豪ぞろいで有名な小学生の陸上クラブ「しらこばと陸上クラブ」のユニフォームにあこがれ、同クラブに加入し、練習を続けてきた。昨年の交流大会では結果が出なかったが、今大会では2位に0・3秒もの大差をつけての圧勝。それでも本人は14秒59という記録に、「強い向かい風でタイムが伸びなかった」と悔しがる。岩田監督(59)は中村選手について「風がなければ13秒台は出ていたはず」と実力に太鼓判を押す。
 一方、4年生男子80メートルで2位になったのは、同市立鷺後(さぎしろ)小学校の瀬尾航世(こうせい)君(9)。小2で同クラブに入り、練習を続けてきた。2位に入ったのは初めてだが、「今まで1位を目指して練習してきたから悔しかった」という。瀬尾君も伸び盛りの超有望株だ。
 実は、岩田さんは昨年8月、長年務めてきたしらこばと陸上クラブのコーチを辞任した。育てた子どもたちが県大会などに進み、「自分も年だし、そろそろいいかと」身を引いた。ところが、それを知った選手や保護者たちが「続けて指導してほしい」と直談判。岩田さんが「生半可な気持ちではできない。やる以上は勝たせたいし、全国を目指す。それでもよければ」と伝えたところ、新しく立ち上げたクラブに“移籍”してきた。岩田さんを「しらこばと」のコーチに誘った村山健児監督も、「アスリート侍」のコーチとして移り、2人体制で指導している。
 現在、小2から中3まで計25人が所属し、越谷市や松伏町などのグラウンドで毎週土日に練習を続けている。モットーは「楽しく、練習は厳しく」。軽い走りときれいなフォームを目指している。
 「保護者の皆さんの支えがあればこそ。全国大会を見据えながら、この子たちと練習するのが楽しみ」と岩田さんは話している。
 <問い合わせ先>岩田さん☎080・1323・9982