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三郷/カクテル文化の先駆者に

創造性と技で日本一に

 三郷市早稲田にあるバー「BAR Eight Rabbit(バー・エイトラビット)」のオーナーバーテンダー、伊藤博之さん(33)がこのほど、カクテルの創造性と技術を競う「カンパリグループ・カクテルグランプリ2023」で優勝した。カクテル日本一を競う大会はメーカーごとにいくつかあるが、伊藤さんは本大会初出場ながら初優勝。「これを機に、バー文化の先駆者、開拓者として精進したい」と意気込みを見せている。

「BAR Eight Rabbit」のオーナーバーテンダー、伊藤博之さん (伊藤さん提供)

度数抑え幅広い世代に

大会で優勝した優勝した伊藤さん(中央) (「シーティー スピリッツ ジャパン」提供)

 昨年11月27日、「ウィズ原宿」(東京都渋谷区)で行われたファイナル大会では、一次選考で提出した「パイオニア・ザ・ニューエイジ」のカクテル実演が行われた。伊藤さんは「パイオニア・ザ・ニューエイジとは先駆者、開拓者として新時代を切り開くという意味。(本格的な)バーがない故郷にバー文化を創ることを信念に、店舗を開業した」と述べ、自作のカクテル「コン トゥッティーニ」を作った。

 カクテル名は、イタリア語で「みんなと一緒に」を意味する「コントゥッティ」に、カクテルの代名詞「マティーニ」をかけ合わせた造語。先駆者として地域とともに進むという意味を込めたという。

伊藤さんが決勝戦で制作したカクテル「コン トゥッティーニ」 (「シーティー スピリッツ ジャパン」提供)

 ただ、マティーニはアルコール度数も高く、初心者には手が出しにくい。「近年、飲酒需要の低下やノンアルコールの需要拡大で、カクテル文化の衰退が懸念される」と伊藤さん。一方で、リバイバル作品など古い物が新しい時代をけん引する状況もあるとし、クラシックなマティーニと遜色なく、さまざまな世代が楽しめるカクテルを目指した。

 チンザノ1757に、カンパリをベースに作ったGTC透明発酵液(イタリア産ゴルゴンゾーラ・ピカンテ、県産狭山茶葉の和紅茶、ヨーグルトを加えて透明な液体にしたもの)を加え、ベルガモットをスプレーして軽くかき混ぜ、グラスに注ぐ。最後にオリーブを1粒加えて完成。ノンアルコール、低アルコール世代にも楽しんでもらえるよう、10%未満の適度なアルコール度数で仕上げている。

シェイカーを振る伊藤さん(「BAR Eight Rabbit」で)

 伊藤さんは高校生の時にテレビで見たバーテンダーに憧れ、卒業と同時に都内のバーで働きながら独学で技術や経験を重ねた。経営や運営、新店舗立ち上げなどにも関わってノウハウを磨き、2018年、同店を開店した。
 「バーテンダーは天職。好きなことを仕事に出来るのは幸せ」と話しながらも、「今後もバーのない街にバーの文化を創る先駆者として精進したい」と意気込みを見せた。

 同大会は世界190か国以上で酒類ビジネスを展開するカンパリグループの日本法人「シーティー スピリッツ ジャパン」(阿部哲社長、本社・渋谷区)が主催。昨年8~10月に書類による1次審査が行われ、約300人中10人を選出。今大会のセミファイナルは会場にある食材や道具を生かして即興でカクテルを創作し、上位3人がファイナリストに。ファイナル大会ではカクテルの実演が行われ、優勝者が決まった。

 <BAR Eight Rabbit> 三郷市早稲田2の17の13 早稲田ビル1F、☎048・954・7970