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草加市立中央図書館が「子供の読書活動優秀実践図書館」に

家庭向け読み聞かせ講習会

 草加市立中央図書館(長澤富美子館長)がこのほど、今年度の「子供の読書活動優秀実践図書館」として、文部科学大臣から表彰された。「市民ボランティアらとの本の読み聞かせなどの取り組みが評価された」と関係者らは喜ぶ。

 文科省は2001年、4月23日を「子ども読書の日」に定め、優れた読書活動を実践している学校、図書館、団体・個人を表彰している。今回は220件、うち図書館は46件が表彰された。

 同中央図書館は、00年4月に、「獨協大学前駅」(当時は松原団地駅)の西口にオープン。同市子ども読書活動推進計画(2018~23年度)を基に、さまざまな読書推進活動を展開している。

 職員やボランティア団体による「読み聞かせ」は、週4日、0歳から小学生を対象に行われ、子どもたちが本を手に取るきっかけになっている。小中学生がお薦め本を紹介し合う「ビブリオバトル」は、18年度から年1回開き、発表された本は児童室に展示され、貸し出しの予約待ちが出るほどの人気イベントだ。

 また、保健センターの赤ちゃん訪問の際にブックリスト「赤ちゃんに絵本を!」を配布し、「赤ちゃんと家族のための読み聞かせ講座」も開いている。中・高校生向けの図書館情報誌「Ya―Room. com」も配布している。

 同市の昨年度の小中・高校生アンケートでは、1か月の不読率は15%(17年度)から13%に下がり、「読んでよかった本がある」が63%から83%に上昇した。

 長澤館長は「今後もすべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所で読書を楽しんでもらえる仕掛けをしていきたい」と話している。