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親子でデジタルを学ぶ・吉川中曽根小「ネット」のリスクなど

 吉川市教育委員会は、小中学生が1人1台、パソコンやタブレット端末を利用している今、正しい取り扱い方を学ぶ「デジタル・シティズンシップ教育」授業を今年度からスタートした。
 「デジタル・シティズンシップ教育」は、優れた“デジタル市民”になるために、必要な能力を身につける教育のこと。
 6月23日、同市立中曽根小学校(菊名久子校長、児童493人)で、3年生3クラスの児童88人を対象に保護者も参加した授業が行われた。講師は同市教委・特任教育指導支援員の大西久雄さん(63)。授業は、児童一人ひとりがパソコンを使用し、その脇に保護者が座って進められた。大西さんは、インターネットは「記録性と公開性があるが、うそもある」と述べ、「ネットに一度上げたデータは消えない」「データはコピーされ拡散される恐れがある」と危険性を説明し注意を促した。
 また、通信教育・出版社が開発したタブレット学習支援ソフトを使い、「インターネットで人の気持ちは伝わるか」「LINEで自分の悪口が書かれていたらどう思うか」といった質問に答えた。児童らは、「インターネットだけでは、人の気持ちは伝わらない。気持ちは会って伝えたほうがいい」や、「悪口が書かれていたら、書いた人を探し反撃するかも」などと入力し、こうした意見をパソコンで全員が読んだ。
 伊藤諒君(8)は「ネットは便利だけど怖いことがわかった。写真を上げる時は注意したい」と言い、米田奈未さん(9)は「ユーチューブが好きで自宅でよく見ているが、注意して使いたい」と話した。