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焚き火、木登り、穴掘りOK・越谷「プレーパーク」

 越谷市の冒険遊び場「越谷プレーパーク」が2月23日、同市増林の「越谷総合公園」で開かれ、市内の親子ら約50人が楽しんだ。
 「プレーパーク」は通常の公園で禁止されている、穴掘り、木登り、泥んこ遊びや、火を使った遊びなど、自由な発想で様々な遊びを体験できる公園のこと。
 同市は、2013年度から西大袋土地区画整理事業地内に「原っぱ公園」を開設し、「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーに、プレーパーク事業を開催している。
 昨年8月以降は、開催場所を「越谷総合公園」に変更して開催。毎月2回の開催で、毎回多くの子どもたちが参加し好評だ。「プレーパーク」には、子どもたちが安心して自由に遊べる場をつくる「プレーリーダー」(講師)がいる。同リーダーには市内のNPO法人「越谷にプレーパークをつくる会」(渕野彩子代表理事)のスタッフが毎回派遣されている。
 この日は、温かな日差しの中、幼児から小学生たちが木登りを楽しんだり、設置したかまどで焚き火し、サツマイモを焼いて食べるなど、思い思いに遊びを楽しんだ。長女(2)と長男(0)を連れて初めて訪れた市内レイクタウンの主婦、庭山友香さん(34)は「ほかの公園ではできない、木登りや焚き火ができて、子どもたちが大喜び。のびのび遊んでいて、親も楽しい。土と触れる貴重な機会なので、毎回参加したい」と話す。
 プレーリーダーを派遣する同法人の渕野・代表理事(57)は「禁止事項のない遊び場を目指し、子どもたちが『やりたい』と思ったことを自由にできるように、大人たちが知恵を出し合って運営しています。今は外遊びが難しくなっていますが、多くの子どもたちにプレーパークでさまざまな外遊びを体験させてあげたい」と呼びかけている。
 同法人は04年から、市内の「東越谷第7公園」で独自に「プレーパーク」を開催してきた。会発足の目的は「常設のプレーパークの開設」だった。そんな中、同市は「原っぱ公園」を整備し、市は「プレーパーク」を定期開催。市との協働で開催してきた。市は「常設」ではなく、「移動型」の「プレーパーク」を開催することにし、「市内各所の公園で複数開催できれば」(同市青少年課)としている。
 好評の「プレーパーク」だけに、来年度は複数の公園で開催できるよう、遊び道具などを運べるバン型の車を購入する計画だ。24年度以降、この車両を稼働し資機材を積んで移動し、プレーパークを開催する。