越谷市

越谷/木遣塚に魂入れ

浄山寺

浄山寺に建てられた木遣塚
浄山寺に建てられた木遣塚

 越谷市野島の曹洞宗「野島山浄山寺」(石井知章住職)に木遣塚(きやりづか)が建てられ、29日に魂入れが行われる。この木遣塚は、同市内の鳶(とび)職たちが越谷市鳶連合組合50周年と越谷連合若鳶会40周年を記念して「先人の徳をしのび供養したい」と寺に申し入れ、建てたもの。3月3日に地鎮祭を行った。同寺は860年創建。のち天台宗から曹洞宗に改められた。本尊の「木造地蔵菩薩(ぼさつ)立像」は国重要文化財、「顎口(わにぐち)」「将軍代々の朱印状」は市指定文化財になっている。魂入式では、木遣り、纏まとい振り、はしご乗りが行われる。「昔、湯島の鳶がうちの地蔵様が出開帳(でがいちょう)する時に先頭を切って歩いた。鳶とはそういうつながりがある」と石井住職は話していた。