草加市

草加高砂小でコロンビア給食

 東京パラリンピック・コロンビア水泳選手団のホストタウンとなっている草加市で、市立高砂小学校〈石﨑明子校長、児童843人)の学校給食に6月29日と今月1日、コロンビア料理が登場し、児童らを喜ばせた。1日にはオンライン(zoom)で選手たちと4年生4クラスが交流し、児童らが応援メッセージを送った。

 同選手団は市内で事前キャンプの予定だったが、コロナ禍で中止となった。同校は、これまでに選手団の講演会やコロンビア大使館職員とコロンビア料理を楽しむ給食会を実施しており、今回も体験交流の一環で行われた。

 29日の給食メニューは、コロンビアの家庭料理。「アロンコンポ―ヨ」は、鳥のささ身、ニンジン、いんげん、グリーンピース、ソーセージなどを炒めた具材を混ぜたごはん、「ヨーグルトサラダ」は、キュウリとキャベツ、チーズにヨーグルト、オリーブオイル、レモン、ハチミツをドレッシングしたもの。

 栄養教諭の今井ゆかりさん(61)が、都内のコロンビア人シェフに頼み、実際に代表的な料理を作ってもらい、それをもとに給食に再現したという。今井さんは「塩分を少なくしたぐらいで、ほぼ再現できた。評判がよければ定番メニューにしたい」と話す。

 4年生の女子児童(9)は「野菜がいっぱいでおいしかった。コロンビアのほかの料理も食べたくなった」と言い、同、男子児童(10)は「ふだん食べたことのない味。苦手ないんげんも完食できた」と話していた。
 1日はジャガイモ、牛肉を小麦粉の皮で包み揚げた「エンパナーダ」が出され、児童らは遠いコロンビアの味を楽しんだ。