草加市

草加市/獨協大で英語弁論大会

関学大の山本さんが優勝

草加市の獨協大学でこのほど、「第58回天野杯 全日本大学生英語弁論大会」が開かれ、関西学院大学3年生の山本利咲さん(21)が「Better safe Than sorry」(ベター・セーフ・ザン・ソーリー=備えあれば憂いなし)で優勝し、天野杯を受賞した。

天野杯を手にする山本さん

 山本さんは海外旅行で盗難事件に遭った経験から日本の治安問題を調べ、犯罪発生率の悪化を指摘。外国人の増加に伴い、日本の安全神話は過去のものになったと述べ、対策として「BSTS」を提案した。大切なものはバッグ(B)の奥にしまう、歩きスマホ(S)は避ける、集中力は時間(タイム=T)とともに低下するので常に注意する、カードと現金は別々に(セパレート=S)携行する―と、対策を覚えやすいキーワードにした。

 審査員からは「論旨が明確なことはもちろん、質疑応答もデータに基づいた的確な回答で、説得力があった」と高い評価を受けた。
 天野杯を制した山本さんは「即興スピーチと事前に準備してきたスピーチそれぞれに難しさはあったが、自分の思いを伝えることができた。名誉ある大会で優勝でき光栄」と満面の笑みで喜びを語った。

 大会は同大初代学長、天野貞祐の名を冠したもの。全国3大学生英語スピーチ大会の一つに数えられ、優勝者には天野杯のほか、文部科学大臣杯・賞、県知事賞、草加市長杯・賞なども授与される。