草加市

草加市/立教大と武銀が「まち歩きマップ」を贈呈

 立教大学(東京都豊島区)と、武蔵野銀行(さいたま市)は3月16日、両者の産学連携協定に基づいて作成した、草加市のまち歩きマップ「ぶらって草加」(B5判フルカラー、12㌻)を同市に寄贈した。
 「ぶらって草加」は、立教大観光学部の西川ゼミ(西川亮准教授)に所属する浅井花乃歌さん(21)、池田穂佳さん(同)、有水彬子さん(同)、神田寛貴さん(同)、瀬川友希さん(同)、田中満里愛さん(同)、長谷川竜仁さん(同)、香川就さん(22)、小池辰典さん(同)の9人の学生が制作した。

草加市のまち歩きマップ「ぶらって草加」を手にする関係者ら

 「出逢あいを紬つむぎ、まちを彩る」をテーマに、9人が出会った草加市の人々の「あたたかさ」や「つながり」に注目して制作され、草加せんべいや皮革などの地場産業のつながりが生み出す新たな魅力が込められている。冊子は2万部が発行され、そのうち7000部が草加市に寄贈された。

 同日の寄贈式で冊子を受け取った山川百合子市長は「表紙や内容に、制作した学生の思いを感じ、地元の人が気付いていない魅力がたくさん詰まっている」と謝辞を述べた。

 制作した学生9人のリーダーとして活躍した浅井さんは「草加市の魅力を探す中で、煎餅や浴衣、皮革、松尾芭蕉などの観光資源以上に人々の温かさを感じ、テーマに据えた。個人ではなく、つながりで地場産業を盛り上げている姿がとても印象的だった」と述べた。

 まち歩きマップの「ぶらってシリーズ」は2008年度に作成した幸手市を皮切りに、これまでに羽生市、行田市、秩父市、川越市などを制作しており、草加市の「ぶらって草加」は、冊子タイプでは10作目。これまでに同シリーズは累計40万部以上を発行している。

 なお、「ぶらって草加」は草加市役所や武蔵野銀行全店で入手できるほか、今後、市内の観光施設や商業施設などでも配布を予定しているという。