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三郷市/「ありがとう」など手話であいさつ

 三郷市は「三郷市こころつながる手話言語条例」施行5周年を記念して「手話動画」を制作し、市役所本庁舎や健康福祉会館1階ロビーのデジタルサイネージや、市のホームページで公開している。

三郷市が動画で手話を紹介

 動画は、三郷市聴覚障害者協会(平野清代美会長)の協力で制作された。約2分の作品で、内容は「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「よろしくお願いします」「ありがとう」という、使う機会の多い5つの言葉の手話を披露している。

「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「よろしくお願いします」「ありがとう」の5つの挨拶が紹介される

 自身も聴覚障害者である平野会長は、「聴覚障害者は見た目ではわからず、手話をすると逃げてしまう人も多い。まずは筆談でもいいので、一歩踏み出してほしい」とし、「動画が健常者と聴覚障害者を結ぶきっかけになれば」と手話で表現した。
 また、動画制作を担当した同市障がい福祉課では「協会と協力し、今後もさらなる啓発に努めたい」と話している。

 「手話言語条例」は2016年に制定、17年に施行された。手話も言語と位置づけ、社会生活を営む上で欠かせない手話に対する理解を深め、広く普及させるための環境を整備するとしている。