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世界の星友と心紡ぐ 春日部南中 連句を宇宙に

「星友」が作った上の句につける下の句を創作する春日部南中2年2組の生徒たち
「星友」が作った上の句につける下の句を創作する春日部南中2年2組の生徒たち


 春日部市立春日部南中学校(鶴見和弘校長)の学校図書館で14日、「星友と連句しよう!~国際宇宙ステーション『きぼう』に『夢』を届けよう~」プロジェクトが行われた。参加したのは2年2組の生徒たち。国内外の小中学生の「星友」とともに、「星に届ける作品」(短歌)を創作し、国際宇宙ステーション「きぼう」に届ける企画。12月に光村図書のホームページに掲載され、来年、「きぼう」に届けられる予定だ。
 この企画は、光村図書の中学一年国語教科書に掲載された宇宙航空エンジニア、山中勉さんの文章「空を見上げて」が発端。東日本大震災で被災した宮城県女川町の中学生がつらい心の内を五・七・五にしたところ、多くの人の心を動かし、上の句に別の人が下の句をつける「連句」のように、七・七の句が届けられた。紡いだ言葉はディスクに収録され、「きぼう」に保管されたという話だ。
 これがきっかけとなり、「地球人のあいさつ」という企画がスタート。毎年、世界中の子どもたちがまず「上の句」を創作。別の子どもたちが「下の句」を考え、「きぼう」に届けている。
 同中の国語教師、中川知美さん(48)の指導で、今年は7か国32校の「星友」が作った上の句に下の句をつけた。
 生徒たちは3~6人のグループに分かれて思いの伝わる句を目指して推敲(すいこう)。苦心しながら、上の句の「地平線 沈む夕日に 叫びたい」に「次の自分に 響かせよう」(お磁ケシ)、「青空は どこの国でも 同じ色」に「国境超えた 心の架け橋」(スヌーピー)などと下の句をつけた。