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ジュニアオーケストラが始動・越谷で養成講座、33人演奏

 越谷市に初の「ジュニアユースオーケストラ」を創設しようと、20日、同市南越谷地区センターで、「オーケストラ養成講座」が開かれ、市内の小学1年生から高校3年生まで33人が、バイオリンやフルートなどを持って参加した。講師は市内外で活動する演奏家11人ど)。
 昨年4月、市内の演奏家ら11人がジュニアオーケストラの「設立準備委員会」(小山純子委員長)を発足させ、準備を進めてきた。
 同地区センター・ホールで開かれた養成講座で、参加者たちはまず、楽器のパートごとに分かれて練習。その後、全体演奏に挑戦した。講師の指揮者兼トランペット奏者の関根志郎さん(37)が、各パートの子どもたちに的確にアドバイスしながら、課題曲の「シンコーペーテッドクロック」(アンダーソン作曲)に取り組んだ。
 関根さんの「弦楽器は強弱をきちんとつけて」「金管、木管は人数が少なくても自信をもって吹いて」――などと声を聞きながら、最後は市民交響楽団のメンバーと息の合った見事な演奏を披露した。
 バイオリンの湯澤愛緒(ルビ・まお)さん(12)(市立越ヶ谷6年)は「合奏は初めて。難しかったけど最後はうまく演奏できた。ぜひオーケストラに入りたい」と目を輝かせていた。打楽器の妹尾忠信君(10)(同南越谷小5年)は「初めて聴く曲だったけど、皆で音が合った時はとても楽しかった」と喜んだ。
 「皆、初めての合奏だったが、アドバイスをしっかり受けて、柔軟に演奏できた。練習すれば、もっと上手にできる」と関根さん。
 小山委員長(47)は「大人数での演奏を全身で楽しんでくれている様子が伝わってきた。これがスタートライン。来春の団設立にまい進していきたい」と決意を新たにしていた。