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八潮市/災害時の水中歩行を体験

八潮 「水辺の楽校」で秋まつり

 八潮市二丁目の「中川やしお水辺の楽校」で1日、アウトドアや災害体験を主とした「秋まつり」が開かれ、多くの来場者でにぎわった。「中川やしお子どもの水辺運営協議会」(広沢昇会長)の主催。「水辺の楽校」を中心に活動する16団体が一堂に会して行うイベントで、コロナ禍などにより4年ぶりの開催となった。

傘で水中の安全を確認しながら歩く子どもたち

 中川の水を流入させ、せきで水位を調整する仕組みの水路に今年3月、災害体験用の「水中歩行路」が新設された。今回初めて披露され、多くの子どもたちが水害を想定した水中歩行を体験した。水位は30 ㌢ほどの高さに設定され、わざとブロックを沈めたり、たらいを浮かせたりして障害物が設置された。子どもたちは歩く先をビニール傘で突きながら、「ブロックがあるよ」などと、後続者が安全に歩行できるよう声がけしていた。

 履いていた長靴に水が入り、「歩きにくくなった」という子どももいて、国土交通省江戸川河川事務所の職員は「浸水時はスニーカーなどの方が歩きやすく、けがをしにくい」と子どもたちに教えていた。

秋祭りの会場では、カヌーなどの体験も

 同事務所流域治水課の中山修司課長は「体験してもらうことが第一。いざという時のために活用してもらいたい」と言う。広沢会長は「災害や水をより身近に感じてもらえれば」と話していた。また、まき割りや火起こし、カヌーなどの体験が行われたほか、自然災害体験車、降雨体験車、起震車などが集まり、来場者は災害について体験しながら学んでいた。