最新のニュース 草加市

草加市/獨協大生考案 新ブランドが好評

「そうか革職人会」共同開発

獨協大学の高安健一教授(経済学部)のゼミ生と草加市の「そうか革職人会」(伊藤達雄会長)がコラボし、共同プロジェクトとして、革製品の新ブランド「UNISOLE(ユニソレ)」を立ち上げた。同市の地場産業の一つである革製品を幅広い世代に利用してもらいたいと、学生自らデザインや色を考案。SDGs(持続可能な開発目標)にもつながるよう意識して商品化した。すでにイベントなどで販売し、手応えもあるという。伊藤会長らは「学生の独創的なアイデアが新しい市場戦略につながる」と期待している。 

新ブランドを立ち上げた獨協大生と、「そうか革職人会」の伊藤会長と富田副会長(後列右から)

地場製品を幅広い世代に SDGs意識し商品化

 企画に参加したのは全員、経済学部の学生で、リーダーの利柳下実柚さん(21)、安藤清楓さん(21)、葛原莉杏さん(21)、赤崎遥さん(21)(以上、国際環境経済学科)、小林明日香さん(20)、小林祐輝さん(20)(以上、経済学科)、小松衛さん(20)(経営学科)の7人。

 商品化したアイテムはブックカバーやマルチケース、サコッシュ(斜めがけできる男女兼用のバッグ)、レザーフラワー(革の造花)など6種類。今月行われた「草加商工会議所まつり」や大学祭「雄飛祭」などのイベントで販売し、約25万円の売り上げがあった。

 7人は5月に企画を立ち上げ、草加の皮革の歴史や業界を取り巻く課題などの研究を進めた。革製品を幅広い世代に利用してもらうことを目標にアンケートを実施。同職人会の富田典明副会長の工場などにも出向き、機材の説明や革製品の縫製、無駄な部分をなるべく残さないことがSDGsにも通じることなどを学んだ。そこで学生らは端材に着目。革製品の認知度向上だけでなく、端材を使った商品の開発を進めた。

プロジェクトで開発した6種類のアイテム

 アンケートの結果、革製品は、同じ地場産業の草加せんべいや浴衣染めに比べて認知度が劣っていたことから、認知度向上のため、新ブランドのロゴも制作した。ブランド名「UNISOLE」の「UNI」には「大学生」「団結」「個性」「性別を問わない」などの意味を込め、「SO」は草加、「LE」は革製品の英語から取った。

 商品化するアイテムのアイデアも全員で60案ほど出し、端材をどう生かすかを考慮しながら最終的に6種類に絞ったという。
 9月には既製品をベースにどうアレンジできるか試行錯誤。サコッシュの配色で悩んだ時もあった。それぞれ微妙に配色が異なるため、世界で一つの組み合わせという。
 1か月ほどで商品化し、今月から市内のイベントを中心に販売を始めた。来月6~8日に「東京ビッグサイト」(東京都江東区)で開催される日本最大の環境展「エコプロ2023」にも出展する。

伊藤会長と富田副会長が皮革について学生らに教えている様子(再現)

 リーダーの利柳下さんは「今回の活動をきっかけに草加の革製品を多くの人に知ってもらい、地場産業の活性化につなげたい」と話す。
 伊藤会長は「新ブランド立ち上げの意味は非常に大きく、地場産業の活性化に役立つ。自分たちも学生の感性や可能性を吸収し、物づくりに励んでいく」と喜んでいた。