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ブレイクダンス中学生日本一

 

 2024パリ五輪で正式種目に決まった「ブレイクダンス」―。草加市立川柳中学校2年の信太遥也(しだ・はるや)君(14)(同市青柳)が、このほど行われた小中学生のブレイクダンス全国大会で見事優勝し、中学生日本一に輝いた。

 信太君は11月25日、草加市の浅井昌志市長を表敬訪問して、優勝を報告した。浅井市長は「草加の誇り。今後も一層成長し、世界のトップレベルの舞台で活躍することを期待したい」と激励した。

 信太君は、全国から小中学生約150人が出場した国内最大となる〝キッズ日本一決定戦〟「ブレイクダンスドリームカップ」(11月6日、神奈川県川崎市)の「中学生の部」で優勝した。信太君は小6のとき同大会の「小学4~6年の部」で優勝しており、2年ぶりに栄冠を勝ち取った。

 予選を順調に勝ち上がった信太君は、流れる音楽に合わせて即興でダンス構成を組み立てる1対1の競技に臨んだ。対戦相手と交互に約45秒を2回踊る方式。決勝では、ヘッドスピン主体に踊る兵庫県の中学1年の選手に対し、フットワーク主体に構成して「インサイドワープ」(逆手の片手で倒立、内側に回る大技)を決めて圧勝した。

 小学3年から格好良さに憧れてブレイクダンスを始めた信太君。毎日約3時間、自宅や浦和駅近くの練習場などで練習を欠かさない。

 コロナ禍で自宅練習が多かったが、最高の演技ができた。お世話になっている人たちに感謝を伝えたい」と優勝を喜んでいる。

 次の目標は全日本大会ユース部門の1位となり、強化指定選手になること。「苦手をなくしオールマイティーなダンスをしたい。夢はオリンピック出場」と意欲を燃やしている。

 ◇ブレイクダンス◇ 1970年代初頭の米・ニューヨークのサウスブロンクス発祥のストリートダンス。音楽に乗せて体全身を使い、回ったり跳ねたりとアクロバチックな動きを取り入れたダンスを見せ合い競うスポーツ。トップロック(立ち踊り)、フットワーク(かがんで地面に手をつき素早く動く足さばきやステップなど)、パワームーブ(背中や肩などで回転する動き)、フリーズ(一連の流れから体や動きを固め止める動作)の4つを基盤に構成、表現力や感性、個性、創造力などが必要となる。