越谷対決 逆転で制し県大会へ
「山野(さんや)ガッツ」(越谷市)が2大会連続、3回目の優勝―「第42回東武よみうり新聞社旗争奪少年野球大会」は、11日から13日までの3日間、東武地区5市1町の代表18チームが出場して、吉川市の旭公園球場、中曽根公園グラウンド、同市立関小学校グラウンドを会場に行われた。大会はコロナ禍で3年間中止となり、4年ぶりの開催。決勝戦は、初優勝を目指す「宮本ヤンキース」と、前回覇者の「山野ガッツ」による越谷勢同士の対戦となった。宮本が三回に先制、五回にも追加点を入れたが、山野がその裏の攻撃で大量6点を奪い逆転した。3位は「吉川ウイングス」と「草加ボーイズ」だった。「山野ガッツ」は11月18、19の両日、さいたま市の県営大宮公園野球場などで開かれる「埼玉県読売少年野球ウィナーズカップ大会」(埼玉県野球連盟、読売新聞東京本社など主催)に出場し、初優勝を目指す。
5回に6点 打線爆発
決勝は攻守そろった強豪チームによる対戦となった。序盤は、両チームとも安打で二塁までは走者を進めるものの、山野・橋本、宮本・中嶋の両投手の好投の前に得点を奪えず、緊迫した局面が続いた。
均衡を破ったのは宮本。三回表、敵失で出塁した1番・山口を2番・大友(彗)が送りバントで進め、3番・佐藤(律)の左前適時打で先制点を挙げた。
さらに宮本は五回、2番・大友が四球を選び、続く3番・佐藤の中越え二塁打で無死二、三塁とした。一死の後、5番・宮崎が高めに外されたボール球に飛びついてスクイズを成功させ、追加点を挙げた。佐藤は3打数3安打の活躍だった。
(写真=高めのボールに飛びつき、スクイズを成功させた宮本・宮崎選手)
一方、山野はその裏、強力打線が爆発した。先頭の8番・木下(夏)が四球で出塁し、一死の後、1番・赤松の中前安打で1点。続く2番・木下(凛)の左越え三塁打で同点に追いついた。
手を緩めない山野は、3番・吉田のスクイズで勝ち越すと、4番・橋本の右越え二塁打、5番・髙井の左前安打で4点目。さらに犠打で1点、押し出しでも1点を挙げた。終わってみれば打者12人の猛攻で、一気に試合をひっくり返した。
(写真=勝ち越し点の可否を仰 ぐ両チームの選手)
最終回は、橋本に代わってマウンドに立った谷田部が宮本の攻撃を3人できっちり抑え、勝利した。
4回1失点で粘り
「山野ガッツ」三ツ畑竜一監督(47) 「急がず、我慢してやるべきことを確実にやっていただけ。4回までは苦しかったが、1点で抑えられたことが大きい。外野の守備も良くなった。県大会でも自分たちの野球で確実に1点、勝利をつかみ取りに行き、優勝を狙いに行く」
好投も守備に課題
「宮本ヤンキース」山口茂昭監督(45) 「序盤は理想通りの展開だった。先発の子も調子は良く、守りも固められていたが、山野の打線がそれ以上だった。内野の連携や外野の守備範囲など課題が残る試合。やるべきことは徹底して行っていくが、子どもたちはよく頑張ってくれた」
優勝【山野ガッツ】
根本 玖音 (大相模小6)
橋本 大輝 (川柳小6)
髙井 新太 (大相模小6)
赤松 宥昂 (西方小6)
田中 琥陽 (大相模小6)
木下 凛久 (明正小6)
新美 諒人 ( 同 )
吉田 悠真 ( 同 )
田村 桔平 ( 同 )
谷田部瑛心 ( 同 )
木下 夏希 ( 同 )
林 航希 ( 同 )
佐々木壱之助 (大相模小6)
中村 蒼大 (草加川柳小6)
小林 寛毅 (明正小6)