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「リアル野球盤」でフレイル予防

 八潮市は5日、エイトアリーナ(同市鶴ヶ曽根)で「楽しくフレイル予防 リアル野球盤で健康長寿❢」というイベントを開き、高齢者やトレーナーら約20人が参加した。
 「フレイル」とは、「加齢に伴い心身機能が低下し、社会とのつながりがなくなる状態」を指す言葉。「健康」と「要介護」の中間段階に位置づけられる状態とされる。昨年1月、一般社団法人「日本老年医学会」などは2月1日を「フレイルの日」と制定した。
 今回のイベントは、その「フレイルの日」にちなんだもの。

リアル野球盤を楽しむ参加者たち

 「リアル野球盤」は、卓上で行う玩具の野球盤ゲームを拡大した形で、室内で動きながら楽しめるように工夫されたゲーム。実際に「投げる」「走る」という動作がないため、高齢者でも体力的に無理をせず、楽しむことができる。
 ゲームは、滑り台状の投球器からボールを放つことからスタート。このボールを“打者”がゴルフのパターのような物で打ち返して進行する。7・5㍍四方のエリアには、ホームランやアウトなどのゾーンがいくつか設置され、出塁や進塁などが判定される。塁上には、いすが設置され出塁者は座って待つ。

投球器からのボールを打ち返す参加者
守備陣もボールを待ち構える
ヒットのゾーンまで転がるかな!!!?

 参加した高齢者をはじめ、フレイルサポーターや、フレイルトレーナーらは「ホームラン」や「アウト」などの判定が出るたびに、一喜一憂しながら、遊びと軽運動を兼ねた新しいゲームに興じていた。
 イベントを企画した同市長寿介護課は、「このイベントを機に、市で行っている『フレイルチェック』に参加して、健康長寿を目指してもらいたい」と呼びかけていた。