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「吉川いちご」が初出荷・永瀬さん「観光農園も計画」

 いよいよイチゴの最盛期――。昨年12月末から収穫、出荷を始めた吉川市飯島の農業法人「永瀬農産」(永瀬俊彦代表取締役)では、出荷のピークを迎える準備に追われている。同市内初のイチゴ栽培を手がけている永瀬農産のイチゴ部門「吉川いちごの里」の農場長は、永瀬社長(56)の次女、美香さん(21)。初の出荷に「まだ始めたばかりだが、吉川をいちごの里として親しまれるよう頑張りたい」と張り切っている。
 現在はハウス1棟(面積13㌃)で、風味がよく、甘さと酸っぱさが調和している「恋みのり」と、イチゴ本来の甘酸っぱさが楽しめる「紅ほっぺ」の2種類を栽培している。
 美香さんは、小学生の頃、祖父からイチゴの苗をプレゼントされ、イチゴ栽培に興味を持ったという。本格的なイチゴ栽培を学ぶため、19歳の時、越谷市北後谷のイチゴ観光農園「HMPベリーファーム」で2年間研修して就農した。
 美香さんは「思った以上に収穫に手間がかかることがわかり、大変だった」と当初の戸惑いを話す。
 出荷されたイチゴは同市内の「JAさいかつ」の直売所「フレッシュファーム」と「イオン吉川美南店」などで、「恋みのり」、「紅ほっぺ」とも600円で販売されている。
 美香さんは「今後、自前の直売所も作り、イチゴに加え、お米なども販売するなど消費者とのつながりを広げ、より多くの人にPRしたい」と意欲を燃やし、次を見据えている。