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環境ポスターで受賞・越谷富士中の田中さん

 越谷市立富士中学校(同市新越谷、土谷昌秋校長)3年の田中椿さん(15)がこのほど、「第65回全国学芸サイエンスコンクール」(旺文社主催、内閣府、文部科学省、環境省後援)の「ポスターデザイン部門」で「赤尾好夫記念賞」を受賞した。

 今年65回目の同コンクールは、理科自由研究、社会科自由研究、絵画、書道、小説・詩・読書感想文など多岐にわたり、全国の小中・高校生から夏休みや課外活動の成果9万2613点の応募があった。

 受賞作品は「共存は無理!」。A4の画用紙にアクリル絵の具で、海中をデザインし、ペットボトルやタイヤ、空き缶など海に捨てられている廃棄物でできた大きなサメで海の汚れを表現した。黒と白のサメから逃げる多数の小さな魚も描いている。田中さんは「サメの体をたくさんの廃棄物で描き、海の色をグラデーションにするのに苦労した。時間をかけて仕上げたのでうれしい」と喜ぶ。

 小学校低学年の時に読んだ絵本「スイミー」(レオ=レオニ作、谷川俊太郎訳)をイメージして描いたという。兄弟みんなが大きな魚にのまれ、ひとりぼっちになった小さな黒い魚スイミーが、海を旅して出会った仲間と大きな魚に立ち向かうストーリー。

 作品は美術の授業で仕上げたが、「この絵を見た人が環境問題を考えるきっかけになれば」と田中さん。幼い頃から絵を描くのが好きで、休日には母親と一緒に市内外にスケッチに出かけている。指導した美術科の早水忠彦教諭(59)は「サメのボディーを廃棄物でデザインするなど発想が素晴らしい。海と小さな魚も丁寧に描かれていて、技術とアイデアいっぱいの作品になったセンスのいい作品」と話している。