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草加市・平和願い相撲で交流

 ウクライナの相撲選手たちが3日、草加市瀬崎のスポーツ健康都市記念体育館で、地元中学の相撲部員らと、ぶつかり稽古や取り組みなどに汗を流した。
 一行は、7日から17日まで米国・アラバマ州バーミングハムで開催の国際大会「ワールドゲームズ」に参加するウクライナの相撲代表選手団(コーチ、トレーナーを含め8人)。ロシアの侵攻で練習拠点を失い、日本で合宿するため、5月26日に来日し、大分県や愛媛県で合宿してきた。
 6月29日に東京に移り、3日、大相撲の追手風部屋があるほか、小中学校に土俵もあり、力士が着用する浴衣が地場産業の〝相撲どころ〟草加を訪れた。

 3日の公開練習では、同市立草加中や越谷市立栄進中の相撲部員らと四股やすり足、ぶつかり稽古を行い、取り組みも行われた。
 稽古に参加した、草加中3年の相撲部長、関茂大喜君(14)は「戦争で被害を受けた方々のためにも、勝利を自国に届けてもらいたい」と話した。

 同体育館では、浅井昌志市長や、草加市地場産業振興協議会の鈴木康弘会長らが出席して、表敬式典も行われ、選手団には浴衣や草加せんべいが贈られた。ウクライナからの避難者2家族4人と、受け入れ家族4人も式典に出席した。
 同選手団のコロプコ・リュボヴィ代表コーチ(61)は「日本で支援してくださる方々のおかげで練習できた。皆さまの思いを裏切らないよう、大会では一つでも多くの勝利を重ね、ウクライナの人々を勇気づけたい」と力強く誓っていた。