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「水辺整備」に民間参入・越谷レイクタウンで協定

 越谷市レイクタウンの大相模調節池周辺に、新たなにぎわいを創出しようと、同市と「イオンモール」(本社・千葉市)は、8月27日、「(仮称)大相模調節地河畔 水辺活用に関する基本協定」を締結した。民間事業者のアイデアやノウハウを生かそうという狙い。
 にぎわい創出事業の対象地域は同調節地の東側の約3万1000平方㍍。協定の骨子は、①良好な水辺と都市空間の形成とにぎわい創出②地域との連携による魅力の向上、発信――など。イオンモール側は、水上デッキや飲食店、コミュニティースペースなどの整備を提案している。今後、両者は県とも協議し、地域の声を聞きながら、施設整備などを進め、2025年度中のオープンを目指す。
 同調節池は、JR武蔵野線「越谷レイクタウン駅」に隣接する河川管理施設。2014年、浸水被害対策として整備され、最大で120万立方㍍の水量をためることができる。普段は小型ヨットなどの水上レジャーの市民憩いの場となっている。
 11年の規制緩和で民間事業者の河川敷地利用が可能となり、県は民間参入による水辺空間づくり事業「Next川の再生・水辺deベンチャーチャレンジ」事業の実施を各自治体に呼びかけ、同市が手を上げ、イオンレイクタウンを事業者としたもの。
 同日、同調節池近くの「水辺のまちづくり館」で行われた締結式で、福田晃市長は「相互の強みを発揮し、魅力あるまちづくりに取り組む。水辺といえば、越谷のレイクタウンといわれるまちづくりをしたい」と述べ、イオンモールの岩村康次社長は「地域のみなさまや来訪される方々に彩りを与える場になるよう取り組んでいく」とあいさつした。
 また、大野元裕知事は「年間5000万人が訪れるイオンレイクタウンに隣接した最高のロケーション。全国を代表する、『おしゃれ』で『かっこいい』水辺空間となるよう一緒に取り組みたい」と述べた。