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草加市・「そば」新メニュー考えて

 新そばのおいしい季節――。草加市の「草加蕎麦商組合」(大髙勇二組合長、加盟22店)は、そばの新メニューを募集している。誰でも応募できるが、特に同組合は市内全小学校の3、4年生に応募用紙を配布し、「イベントが少ない学校生活の思い出作りに」と応募を呼びかける。優秀作品は加盟店で商品化し、「食事券」のプレゼントもある。募集は10月20日まで。「新メニューをきっかけに、多くの人にそばに親しんでほしい」と関係者は初の試みに期待をかける。

応募用紙などを指さす「草加蕎麦商組合」の大髙組合長

 コロナ禍などで売り上げが低迷する中、同組合は客層拡大のアイデアを模索してきた。スタンプラリーも実施したが、そば好きの人たちだけが参加して、新規の客の獲得には結びつかなかったという。
 そこで大髙会長(59)が「普段、店に来ることの少ない子どもたちを中心に新メニューを募集してみては」と発案し、加盟店中19店が実施に踏み切った。
 新メニューの応募は、「草加そば商くみあい 新メニュー」と書かれたのぼりのある加盟店で配布している応募用紙に、新メニューの名前、具材の説明や〝完成予想図〟などを記載して、期間内に加盟店まで持参する。1人何作品でも応募可能だが、未発表作品に限っている。
 すでに市内21の全小学校の3、4年生に応募用紙を配布しており、家族らも用紙をコピーして応募できる。

 応募作品は10月中に審査し、11月初旬に優秀作品5点を選んで発表する。優秀作品は12月28日までの期間限定で商品化され、提供される。ただし、各店の仕入れ状況によって提供できる商品が異なるため、店舗にポスターを掲示し、提供できる商品を案内するという。
 優秀作品に選ばれた応募者には副賞として、加盟店で利用できる「食事券」5000円分が贈呈され、応募者の中からも抽選で500人に500円の「食事券」が当たる(食事券の使用期限は12月28日まで)。

応募の目印となる「のぼり」

 この取り組みは、同市独自の「事業者連携型売上V字回復チャレンジ事業補助金」(約80万円)を受けている。
 大髙組合長は「そば店の常連客も、なじみのない人も、店に足を運びたくなるようなメニューのアイデアをぜひ応募してほしい」と呼びかけている。
 <問い合わせ>草加蕎麦商組合の大髙さん☎922・3101。