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八潮市/高齢・傷病猫を助けて

 八潮市南川崎で動物保護施設を運営するNPO法人「ねこひげハウス」(石川砂美子代表)が、譲渡型保護猫シェルターと保護活動維持ため、16日までクラウドファンディングサービス「READYFOR」で支援を募っている。今月1日に最初の目標額である500万円を超え、現在は次の目標額750万円を目指している。
 クラウドファンディングとは、インターネットを通して自分の活動や夢を発信し、共感した人から資金を募る仕組み。

八潮市のNPO法人「ねこひげハウス」の石川代表

 「ねこひげハウス」は2011年に170頭を超える猫の多頭飼育をしていた一軒家と石川代表(47)の出会いから始まった。石川さんは、ある高齢者が猫を多頭飼育していると知り、状況を知るため訪問したところ、極めて不衛生な飼育環境を目の当たりにした。「アニマルホーダー」(劣悪多頭飼育者=異常に動物を集め、飼ってしまう人)だった。状況を少しでも改善したいとの一心で14年、「ねこひげハウス」を立ち上げ、16年に法人化。必死の説得にも耳を貸さなかったが、19年10月にようやく家を借り入れ、猫の所有権も得ることができた。その後、主に高齢猫や傷病猫のシェルターとして保護活動や譲渡活動を続けてきた。

 しかし、成猫(一般的に生後1~1年半以上)、特に高齢の猫や、がん、腎臓病、てんかん、盲目、足を切除された猫など、傷病猫の里親を希望する人は少ない。施設で保護する猫は増え続けるが、減ることはほとんどなく、そのまま施設で寿命を迎える猫が多いのが現状という。
 そうした中、施設運営にかかる経費は、2019年度は総計約602万円、うち医療費約163万円だたのが、昨年度は総計約817万円と約1・4倍、うち医療費は426万円と約2・6倍に増加。物価高もあり、今年度はさらに増える見込みで、施設継続が難しくなってきた。「残念ながら国や行政からの支援は見込めない」と石川さん。
 そこで、高齢猫や傷病猫のケアを適正に継続し、命を守る最後のとりでを守りたいと、クラウドファンディングを利用することを決め、今年10月から資金の提供を呼びかけてきた。

 石川さんは「動物愛護団体も資金難から崩壊することがある。助けられる命を一つでも多く助け、里親が決まらない高齢猫や傷病猫でも命を脅かされることなく、穏やかに過ごせる場所を提供していきたい」と話している。
 クラウドファンディングの支援募集期間は16日午後11時まで。また、今月24日には八潮市大瀬の「シバ工芸」の駐車場で午後1時から、ボランティア団体「ねこエイド」と保護猫の譲渡会を行うという。