越谷/野口冨士男「戦前日記」発行へ寄付募る　市立図書館

　越谷市立図書館は、野口冨士男文庫開設30周年を記念し、｢野口冨士男戦前日記｣を発行するため、クラウドファンディングで寄付を募っている。
　野口冨士男（1911～93年）は、小説｢暗い夜の私｣などで知られる小説家。妻･直が旧越ヶ谷町（現･越谷市）出身であることから、終戦後の一時期、越谷に住んだ。その縁で、同市は野口所蔵の資料の寄贈を受け、94年、同図書館内に野口冨士男文庫を開設した。
　｢戦前日記｣は、野口が書いた膨大な日記のうち、33年（野口21歳）から44年（33歳）までを収録する。
　クラウドファンディングは７月24日までで、｢ふるさとチョイス｣(https://www.furusato-tax.jp/gcf/2968)で受け付けている。目標額は100万円。１万円以上寄付した人のうち、希望者は文庫内の銘板に名前を記載する。